その前に…
日銀て何してんの?
日銀は日本銀行の略称
日銀の役割は日本の中央銀行です
中央銀行の仕事って?
- お金=銀行券の発行!
- 銀行の銀行
銀行のお金を預かったり貸したりする
- 国庫金の出し入れ
政府のお金を預かったり出したりする
- 通貨流通量の調整が可能
などなど
豆知識
- 日銀、実は上場しているらしい
- 証券コード:8301
- 配当は資本金の5%を超えてはならないという法律があり、配当利回りはほぼ0になるようです。
参考まで
equity-investment.jp
量的質的金融緩和とは
<デフレからの脱却がテーマ>
デフレって?
お金の価値が上がって、物の価値が下がっている状況。
いわゆる物価が下がっている状況をデフレと言って、デフレーションの略。
逆に物価が上がっていることをインフレといって、インフレーションの略。
デフレから正常な状態へ戻すには?
銀行は日銀に一定割合の「日銀当座預金」を持っている必要があります。
この「日銀当座預金」と「市場に流通しているお金」の総量がマネタリーベースといいます。
銀行が日銀へ預けているお金「準備預り金」がありますが、これは市場に流通しているお金です。
日本のマネタリーベース = 日本銀行券発行高 + 貨幣流通高 + 日銀当座預金残高
このマネタリーベースを増やせば、お金の量が増えて、物価が下がる!はず!
今までの施策
<金融緩和政策の施策>
マネタリーベースが増えれば、市場のお金の量が増え、物価が低下するだろう
金融緩和政策その1<金利操作>
→マネタリーベースを増加させるために「準備預り金」の金利を下げる
→金利を下げると、銀行は市場にお金を投資し、流通量が増えるだろう
金融緩和政策その2<金利操作>
→マネタリーベースを増加させるために「準備預り金」の金利を0%にする
→金利を0にすると、銀行は市場にお金を投資し、流通量が増えるだろう
金融緩和政策その3<量的緩和:公開市場操作>
→マネタリーベースを増加させるために銀行が持っている国債を日銀が買い取って、「準備預り金」を増やそう
→「準備預り金」が増えると、銀行は市場にお金を投資し、流通量が増えるだろう
金融緩和政策その4<金利操作>:今ここ
→マネタリーベースを増加させるために「準備預り金」の金利をマイナスにする
→金利をマイナスにすると、銀行は市場にお金を投資し、流通量が増えるだろう
※今までの金利0.1%または0%→0.1%または0%または-0.1% 計算式により、余剰分に適用
参考:日銀の発表資料
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2016/k160129a.pdf
既に出ている影響
ネガティブな影響
- 銀行株は急落 今ここ
- 三菱UFJは大企業向けに普通預金の口座手数料追加を発表 今ここ
- 銀行の定期預金の金利が低下 今ここ
ポジティブな影響
- 株高(特に配当利回り系?)
- 円安
- 不動産株(リート)高
予想できる影響
ネガティブな影響
- 銀行に預金している個人に手数料追加?
- 銀行がほかの金利まで低下?
- 業績が安定している高利回り系株が高くなる
- 債務が増えて収支のバランスが悪くなる会社が出る可能性がある
ポジティブな影響
- 企業の預金が減り、投資に回る?
- 投資が増加→物価が上がる?
- 預金が減れば消費が増える?
- 定期預金から債権、株に移行が増える?
※ 欧州も業績が安定している高利回り系株が高くなったそう
結局我々はどうしたらいいのか
この辺りを意識しながら投資する必要があるかな?
- 業績が安定している高利回り系株が高くなりそう
- NTT系・キャノン・航空系、JT、製薬系、イオン系
- 不動産や車などの長期ローンの金利が下がりそう
- 不動産系の株、リート系
- 円安になると旅行者が増える
- 航空業界、観光業界の株、輸出系メーカー
以上