稲太の貯蓄と旅ブログ

株10年、登山2年今後も続けるために時短や貯金してきた結果を伝えるブログです

決断するときに絶対必要なスキルとは

こんにちは、稲太です。

最近仕事が多く、数をこなしているとちょっとしたミスに気がつかないことがありました。
直感だけに頼るとダメですね。

先日、会社で定期購読している「ハーバードビジネスレビュー」という雑誌を読んでいたところ、興味深い記事があったので、ご紹介します。


認知的熟慮性テスト

あなたの思考法をテストする”ということで、「認知的熟慮性テスト」という記事がありました。

① バット1本とボール1個の値段は合計1ドル10セントである。バットはボールより1ドル高い。ボールは1個いくらか。
② 5つの製品をつくるのに5台の機械で5分かかる時、100の製品を100台の機械でつくるのに何分かかるか。
③ 池の一部をスイレンが占めている。スイレンが占める面積は毎日、大きさが倍になる。スイレンが池全体を覆うのに48日かかるとしたら、池の半分を覆うのに何日かかるか。

「ハーバードビジネスレビュー2016年1月号」より
ジョン・ビシアーズ、シェーン・フレデリック、フランチェスカ・ジーノ


いかがでしょうか?回答は出ましたか?


不正解だった人は直感的な思考で考えたのではないでしょうか。
もし全問正解でも直感で回答したくなる誘惑があった可能性が高いです。
直感的に答えたくなるところを慎重な思考で検討し、最終的に回答を選んだのではないでしょうか。

※記事の中ではシステムという記載がありましたが、本記事の中では直感的な思考・慎重な思考と若干言い回しを変えています。

回答はこちらです。

①の回答:5セント
直感的にはバットが1ドル、ボールが10セントと答えたくなる。だが、慎重な思考を働かせて数学的に計算すれば、これは正しくないことがわかる。両者の間には1ドルの差があるので、問題のすべての条件を満たすに価格は、バット1ドル5セント、ボール5セントである。
②の回答:5分
この手の問題は間違えやすい。我々の頭は誤解を招くパターンを無意識のうちに取り込んでしまうからだ。つまり、5台の機械が5つの製品を5分で作るのなら(5−5−5)、そこからの類推で、100の機械は100の製品を100分でつくる(100−100−100)と考える。だが、慎重な思考を使えば、それぞれの機械は5分で1つの製品をつくることがわかる。こんなふうに考えるとよい。9人の女性が9ヶ月かけて9人の赤ん坊を産む時、100人の女性が100人の赤ん坊を産むのに何ヶ月かかるかー。
③の回答:47日
池の半分を覆うには半分の時間がかかる(48÷2=24日)という結論に飛びついたとしたら、指数関数的な増加、つまり認知的努力(したがって慎重な思考)を要する推論を怠ったことになる。正解は47日。なぜなら、その日までに池が半分覆われていたら、次の48日目に倍になれば、池全体がスイレンに覆われるからだ。ところで、あまり見られない回答だが、「1日」も正解である。スイレンが池の残る半分を覆うには1日かかる。そう答えたあなたは、さらなる創造力の持ち主といえる。

「ハーバードビジネスレビュー2016年1月号」より


いわゆるひっかけ問題に引っかかりそうになりながら、なんとか「慎重な思考」で正解できました。

課題があるときに急いでいても、一呼吸置くというのは必要なスキルだと思います。

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2016年4月号 [雑誌]

DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2016年4月号 [雑誌]


直感の右脳型と論理的な左脳型

よく右脳型や左脳型と言われますが、人にはそういう直感的か論理的かの癖があると思われます。

よくある確認方法として、腕を組んだ時に右手と左手どちらが上か?や、手を組んだ時もどちらの指が上か?

例えば、自分が右脳型か左脳型かは下のサイトでチェックできます。
右脳派・左脳派診断

これも結構数字と印象でどっちを選ぶかなどを中心の検査になっています。

右脳型や左脳型の特徴に関して、詳しくは下のサイトで詳しい内容がありますね。
貴方の効き脳はどっち? 右脳派?左脳派? IZUMIの豆知識 池袋のダンススタジオ、演技・演劇レッスン、ボイストレーニング|Izmic Be STUDIO(イヅミックビースタジオ)

ただ、下のような科学的根拠は無いよという記事もありますので、あくまで個性と捉えるのが良いかもしれませんね。
右脳型、左脳型は存在しない。脳の使い方に個人差がないことが判明(米研究) : カラパイア

直感に働きかけて人の行動をコントロールする。

他にも、過去の記事ですが、グーグルの食堂の取り組み事例で”人の考え方を変えるよりも、「意思決定の環境」を変える方が簡単だ”という記事があります。
人の考え方を変えるより、「意思決定の環境」を変える方が簡単だ | HBR.ORG翻訳マネジメント記事|DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

これはタバコを買うときに目にするパッケージに”肺がんになるおそれがあります!!”と記載することと同様で、グーグルの食堂では、”大きい皿を使う人は小さい皿を使う人よりもたくさんの料理を食べてしまいがち”という掲示を行ったということです。
これにより小皿の使用率が大幅に増加したそうです。
社員も食堂では自然とダイエットを意識した食生活になりますね。

人が判断する状況になるときに、”人々が自主的に”想定している方向に誘導するということがお互いにWIN-WINになり、良いことですね。
とても納得のいく記事でした。

まとめ

直感のスキルも当然大事ですが、決断する前に一息入れて、論理的にも問題ないかを確認すると良さそうです。
一度深呼吸をしてみるだけでも大きく違うのではないでしょうか。最初の認知的熟慮性テストの結果も大きく変わると思います。


そんな感じです。

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